古典日本語 「いらふ」
いらえる【答える・応える】
- (まれ) 返事をする。返答する。
- 頭の君の方では、そういう私の言葉をも反って身に沁むようにしていて、只「そういうお心細いような折こそ、どうぞこれからは私を頼りになすって戴きたいものです。そんなものなんぞ、私は少しもこわがりはいたしませんから――」と応えるばかりで、いつまで立ってもお帰りなさろうとはしないように見えた。（堀辰雄 『ほととぎす』）
活用と結合例
各活用形の基礎的な結合例
| 意味 |
語形 |
結合
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| 否定 |
いらえない |
未然形 + ない
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| 意志・勧誘 |
いらえよう |
未然形 + よう
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| 丁寧 |
いらえます |
連用形 + ます
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| 過去・完了・状態 |
いらえた |
連用形 + た
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| 言い切り |
いらえる |
終止形のみ
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| 名詞化 |
いらえること |
連体形 + こと
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| 仮定条件 |
いらえれば |
仮定形 + ば
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| 命令 |
いらえろ
いらえよ |
命令形のみ
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