名詞:巣立ち
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すだち【巣立ち、巣立】
- ひな鳥が成長し、親鳥の下を離れること。巣離れ。(春[1]、または夏[2]の季語)
- それからまた気のついたことだが、家の近所で見る巣立雀の中には、人ならば七八つもちがうと思う年齢の差が見られる。一家の都合とか両親の気持とかでは、かなり思い切って早い巣立ちをさせるらしいのである。(柳田國男『野草雑記・野鳥雑記』)
- (1より転じて)子が親元を離れ、独立すること。学業を修めて社会に出て行くこと。
- 堅気の田舎の家庭から巣立ちして来たばかりのお今の生な目には、お増の不思議な生活が、煩わしくも惨めらしくも見えるのであった。(徳田秋声『爛』)
- 思い起す約二十年の昔、私達がはじめて学校から世の中へ巣立して、ああいう社会の空気にも触れはじめた頃、ある学生とその恋人だったさる芸者との間に起った刃傷にんじょう事件から、どこの待合の玄関の壁にも学生諸君お断りの制札のはり出されてあったことを。(加能作次郎『早稲田神楽坂』)
NHK :スダチ、スダチ
- 語義1
- 類義語: 巣離れ
- 派生語: 巣立鳥
- 語義2
- 類義語: 親離れ
- 語義1
- 英語: leaving the nest
動詞:巣立ち
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すだち
- 「すだつ」の連用形。
名詞:直立
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すだち【直立】
- 真っ直ぐに生える木。
名詞:洲立
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すだち【洲立】
- 魚釣りのために、遠浅の海に入り、糸を垂らすこと。