ほろん 、 ホロン 、および ボロン も参照。

日本語 編集

副詞 編集

ぼろん (オノマトペ)

  1. 弦楽器弾いたときに鳴る
    • ボロンボロン、ギターの音の裡から、身震いするように悲しげなマンドリンの旋律が、安葡萄酒と石油ストウブの匂いとで暖められた狭い室内を流れた。(宮本百合子『街』)〔1927年〕[1]
  2. 太鼓銅鑼などの打楽器叩いたときの音。
    • まつくろな蛇の腹のやうな太鼓のおとが/ぼろんぼろんとなげくのだ。(大手拓次『藍色の蟇』)〔1965年〕[2]
    • ボロン、ボロン、ボロロン、とどらが鳴りました。(宮沢賢治『ペンネンネンネンネン・ネネムの伝記』)〔1979年〕[3]
  3. 飛ぶときのの音。
    • 小さなみそさざいどもは、みんなまるでまん円になって、ぼろんと飛んでしまったのです。(宮沢賢治『十月の末』)〔1989年〕[4]
  4. (俗語) 男性器などが露出する音。

関連語 編集

語義4

動詞 編集

ぼろんする(語義4にのみ用いる)

同音異義語 編集

ぼろん

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  1. 青空文庫(2002年9月25日作成)(底本:「宮本百合子全集 第三巻」新日本出版社、1986年3月20日第5刷)https://www.aozora.gr.jp/cards/000311/files/1970_6868.html 2024年5月6日参照。
  2. 青空文庫(1999年10月30日作成、2005年11月29日修正)(底本:「世界の詩 28 大手拓次詩集」彌生書房、1981年6月5日第7刷)https://www.aozora.gr.jp/cards/000190/files/1029_20618.html 2024年5月6日参照。
  3. 青空文庫(2010年2月1日作成)(底本:「ポラーノの広場」新潮社、1997年5月25日第3刷)https://www.aozora.gr.jp/cards/000081/files/33195_38118.html 2024年5月6日参照。
  4. 青空文庫(2008年7月22日作成)(底本:「新編風の又三郎」新潮文庫、新潮社、1989年6月10日第2刷)https://www.aozora.gr.jp/cards/000081/files/46602_32066.html 2024年5月6日参照。