むくいる

日本語

語源

古典日本語「むくゆ」

発音

• (東京式) むくい​る [mùkúíꜜrù] (中高型 – [3])
• IPA^(?): [mɯ̟ᵝkɯ̟ᵝiɾɯ̟ᵝ]
• (京阪式) むくいる

動詞

むくいる【報いる・酬いる】

1. (自動詞) 他人からされたことに対して、それに見合うだけのことをして返す。
   • 死んでお詫び、などと気のいい事は言って居られぬ。私は、信頼に報いなければならぬ。（太宰治「走れメロス」）〔1940年〕
2. (他動詞) 少しであっても反撃をする。返報する。
   • 怒りの声を張り上げて一句嘲罵を報いようとした。（国枝史郎「開運の鼓」）〔1924年〕

活用

活用と結合例

むく-いる 動詞活用表（日本語の活用）

ア行上一段活用
語幹	未然形	連用形	終止形	連体形	仮定形	命令形
むく	い	い	いる	いる	いれ	いろ いよ

各活用形の基礎的な結合例

意味	語形	結合
否定	むくいない	未然形 + ない
意志・勧誘	むくいよう	未然形 + よう
丁寧	むくいます	連用形 + ます
過去・完了・状態	むくいた	連用形 + た
言い切り	むくいる	終止形のみ
名詞化	むくいること	連体形 + こと
仮定条件	むくいれば	仮定形 + ば
命令	むくいろ むくいよ	命令形のみ

関連語

• むくい
• むくう

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