ニホンモモンガ博物画(wp)
野衾のぶすま
野衾 むささびの事なり…
鳥山石燕の妖怪画集『今昔画図続百鬼』の内、一図「野衾」
左上の“妖怪”が「野衾」で、その実態はモモンガを含むムササビの類いと考えられる。

日本語 編集

名詞 編集

ももんがむささびと同じ用字〉。野衾(wp)

  1. 分類学広義)](モモンガ片仮名表記限定) ネズミ目(wp)齧歯目リスムササビ亜科分類される、モモンガとその近縁種総称飛膜滑翔する植物食(wp)(wp)小型哺乳類一種。同亜科に属する大型グループであるムササビ似ているが、体長(wp)15~20cm遥かに小さい。
  2. [分類学(狭義)]( 同 上 ) 1のうち、日本在来種、すなわち、ニホンモモンガのみを指す。
  3. 一般](表記に規定なし) 語義1もしくは語義2に相当する動物の、分類学に依らない日本語名称古くはももんがあ」「ももんがー」などと言った。

由来 編集

平安時代(wp)にはムササビと区別されておらず、「モミ」とも呼ばれていた。これが転訛して「モモ」となり、そこに鳴き声の「グヮ」が加わって江戸時代に「モモングヮ(『摸摸具和』)」という語形が生まれ、「モモングヮー」「モモンガー」を経て、最終的に「モモンガ」になったと推測されている。因みに、「モミ」から音変化した「モモ」や「モマ」は今も日本各地方言として残っているが、モモンガの意味で使用する地域は少なく、多くはムササビや化け物の意味で使用されている(むささび・もま事件参照)。

翻訳 編集

語義1