一網打盡 および 一网打尽 も参照。

日本語 編集

成句 編集

(いちもうだじん)

  1. (投網を一度投げてそこにいる魚をすべて取り尽すように)一度に関係者をことごとく捕らえ、罪に陥れること。
    • 孟獲、その妻の祝融、帯来、ほか一族などみな、家宅を捨てて逃げ出す途中を待って、蜀軍は一網打尽にこれを捕えた。けれど孔明は、孟獲以下、一家眷族を、すべて解いて、「巣なき鳥、家なき人間が、どう生きてゆくか。いわんや、王風にそむいたところで、どれほどの力があろう。振舞えるかぎり振舞うてみよ」と、またも放してやった。(吉川英治 『三国志 出師の巻』 cf.七擒七縦

由来 編集

  • 宋代の著述家魏泰著『東軒筆録第四』の以下の箇所より。
    待制元瑜既彈蘇舜欽、而連坐者甚眾、同時俊彥、為之一空。劉見宰相曰「聊為相公一網打盡
    待制(侍従顧問)の劉元瑜は蘇舜欽を弾劾し、これに連座するものが甚だ多く、一時的に宮中に俊才がいなくなるほどであった。劉は宰相の呂夷簡に謁見して「あなたのために、一挙に捕まえて差し上げました」といった。