会計

日本語

この単語の漢字
会	計
かい 第二学年	けい 第二学年
音読み

発音

• (東京式) かいけー [kàíkéé] (平板型 – [0])
• IPA^(?): [ka̠ike̞ː]

名詞

会計 (かいけい)

1. 飲食店等において、現金などによって支払うこと。お会計。お勘定。
   • 会計（かいけい）は、少女（しょうじょ）の持（も）ってきた伝票（でんぴょう）を見みて、正吉（しょうきち）が、払（はら）ったのであります。――小川未明 (1939年). “図書カード：世の中へ出る子供たち”. 青空文庫. 2023年5月28日閲覧。
   • 「すぐかえる。ごはんも、要らない。お会計して下さい。」笠井さんは、眼をつぶったままだった。まぶしく、おそろしく、眼をひらくことが、できなかった。このまま石になりたいと思った。――太宰治 (1939年). “図書カード：八十八夜”. 青空文庫. 2023年5月28日閲覧。
2. その人の経済状態。懐具合。
   • 「会計は近頃豊かかね」「なに同じ事さ。足るや足らずさ。しかし食うているから大丈夫。驚かないよ」――夏目漱石 (1905年). “図書カード：吾輩は猫である”. 青空文庫. 2023年5月28日閲覧。
   • 「蝋燭はどうしたんだ。」「何も御会計と御相談さ。」と、ずっきり言う。――泉鏡花 (1913年). “図書カード：菎蒻本”. 青空文庫. 2023年5月28日閲覧。
3. 金銭取引を記録し、それを金銭有高と照合しそれも記録することによって、金銭を管理すること。
   • 我輩もこれと全く同じ意見を有しておったので、まずその手段の一として会計検査院なるものに大なる権力を賦与（ふよ）して、政治機関運転の原動力たる会計の検査を厳密にせば、これによりて従来乱用せられつつある国権を制し国帑（こくど）の濫費（らんぴ）を防ぐが故にこれを実行し、梓（あずさ）君は今日の会計検査官の地位を占めたのである。――大隈重信 (1908年). “図書カード：東洋学人を懐う”. 青空文庫. 2023年5月28日閲覧。
   • すなわち従来の一部専断に代うるに、研究。庶務。調査。図書出版。講演。会計の六部をもって事黎を分担することとした。――野呂栄太郎 (1924年). “図書カード：三田社会科学研究会報告”. 青空文庫. 2023年5月28日閲覧。
4. （3.から）主に企業の経済活動やそれに伴う経済事象を貨幣額で測定、記録、集計して利害関係者に報告すること。
   • 初めて先生の所へ伺ったのは、ニウトン祭の会計報告の時であった。――中谷宇吉郎 (1937年). “図書カード：先生を囲る話”. 青空文庫. 2023年5月28日閲覧。
   • 詰り、会の事務に当っていた人達が、会長たる私をそれほどに無視していたのであった。会長の私に会計報告もしなかったのだ。――正宗白鳥 (1957年). “図書カード：ペンクラブと芸術院”. 青空文庫. 2023年5月28日閲覧。

関連語

• 勘定、しはらい

熟語

• 会計学
• 営利会計、非営利会計

翻訳

• 英語: accounting
• 中国語:  (繁): 會計/ (簡): 会计
• 朝鮮語: 회계

動詞

活用と結合例

会計-する 動詞活用表（日本語の活用）

サ行変格活用
語幹	未然形	連用形	終止形	連体形	仮定形	命令形
会計	し せ さ	し	する	する	すれ	しろ せよ

各活用形の基礎的な結合例

意味	語形	結合
否定	会計しない	未然形 + ない
否定(古風)	会計せず	未然形 + ず
自発・受身 可能・尊敬	会計される	未然形 + れる
丁寧	会計します	連用形 + ます
過去・完了・状態	会計した	連用形 + た
言い切り	会計する	終止形のみ
名詞化	会計すること	連体形 + こと
仮定条件	会計すれば	仮定形 + ば
命令	会計しろ 会計せよ	命令形のみ