濫觴

日本語

名詞

濫 觴（らんしょう）

1. 事象、物事の発端、起源、始まり。
   • 西洋演劇研究の書今は多く出でたれど、その濫觴をなせしものは永井徹が著したる各国演劇史の一巻ならん。（芥川龍之介『骨董羹』）

発音^(?)

ら↗んしょー

語源

『荀子』子道

【白文】

昔者江出於山，其始出也，其源可以濫觴

【解説】

• 「濫」は「溢れる」（河川の氾濫等）の意、「觴」は「盃」の意。どんな大河も源流を遡れば盃から溢れる程度のほんのわずかな水に端を発していることから。

類義語

• 嚆矢

動詞

活用と結合例

濫觴-する 動詞活用表（日本語の活用）

サ行変格活用
語幹	未然形	連用形	終止形	連体形	仮定形	命令形
濫觴	し せ さ	し	する	する	すれ	しろ せよ

各活用形の基礎的な結合例

意味	語形	結合
否定	濫觴しない	未然形 + ない
否定(古風)	濫觴せず	未然形 + ず
自発・受身 可能・尊敬	濫觴される	未然形 + れる
丁寧	濫觴します	連用形 + ます
過去・完了・状態	濫觴した	連用形 + た
言い切り	濫觴する	終止形のみ
名詞化	濫觴すること	連体形 + こと
仮定条件	濫觴すれば	仮定形 + ば
命令	濫觴しろ 濫觴せよ	命令形のみ

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中国語

名詞

濫 觴（lànshāng　簡体字:滥觞）

1. 起源、来源。