日本語 編集

名詞 編集

(だつぜい)

  1. (法律) 法律上の課税要件全部または一部秘匿して、納税者不正納税免れること。租税逋脱。
    • さきにふれたように、政府はインフレーション防止という名目で、戦時利得税、財産税を公表したりした。しかし実行に着手しないで、時を過して来た。この間に、財閥、金もちたちは、十分脱税の方法と、財産隠匿をする時間を与えられた。事実、この税案が公表されてから後、それらの人々の濫費のために、目に見えて物価は高くなり、インフレーションは増大したのであった。――宮本百合子. “図書カード:私たちの建設”. 青空文庫. 2023年5月6日閲覧。
    • 大化の改新によって口分田という制度ができた。すると脱税や使役をのがれるために戸籍をごまかしたり、逃亡をやり、税のかゝらぬ寺領や貴族領へのがれたり、または私田を寄進したりする。こうして荘園が栄え、貴族栄花の時代が起り、農民は又、さらに脱税のために管理者とケッタクして、武家時代をもたらしたという。――坂口安吾. “図書カード:現代の詐術”. 青空文庫. 2023年5月6日閲覧。

関連語 編集

翻訳 編集

動詞 編集

活用

サ行変格活用
脱税-する

翻訳 編集

参考文献 編集