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身から出た錆
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目次
1
日本語
1.1
ことわざ
1.1.1
語源
1.1.2
同義句
1.1.3
翻訳
1.1.4
参照
2
脚注
日本語
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ことわざ
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身
から
出た
錆
(みからでたさび)
自分
の
行い
が
報い
となって
災い
が
起こる
こと。
さて、お千鶴を
道連れ
に
夜逃げ
を
きめこん
だ丹造は、流れ流れて故国の月をあとに見ながら、朝鮮の釜山に着いた。馴れぬ風土の寒風はひとしお
さすらい
の身に沁み渡り、
うたた
脾肉の歎
に耐えないのであったが、これも
身から出た錆
と思えば、
落魄
の身の誰を怨まん者もなく、
南京虫
と
虱
(
しらみ
)
に悩まされ、濁酒と唐辛子を舐めずりながら、
温突
(
オンドル
)
から温突へと放浪した。(
織田作之助
『勧善懲悪』)〔1942年〕
語源
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このことわざにおける「
身
」とは「
刀身
」のことを元来は指しており、
刀
の
手入れ
を怠れば刀身は
錆びつき
、
駄目
になってしまうことに由来するとされる
[1]
。
同義句
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自業自得
自縄自縛
翻訳
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英語:
reap what one sows
(en)
フランス語:
qui sème le vent, récolte la tempête
(fr)
参照
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上方いろはがるた:
身は身で通る
尾張いろはがるた:
蓑売りの古蓑
幸田露伴
『東西伊呂波短歌評釈』
東のは
鏽花
外より到るにあらず、
災星
多くは自ら招くを云ひ、西のは、口あれば食はざること無く、肩あれば衣ざること無く、憂ふる勿れ身あれば即ち活くに足るとなり。東西共におもしろし。
脚注
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↑
学研辞典編集部編(2014)『日本語語源辞典』第2版、学研教育出版、37項
ISBN 978-4-05-304064-0