あかねさす【茜さす】
- 「君」、「照る」、「日」、「昼」、「紫」にかかる枕詞。
- 茜草さす 紫野行き 標野行き 野守は見ずや 君が袖振る(額田王)――窪田空穂「萬葉集評釈 巻第一(20)」『窪田空穂全集』第13巻(万葉集評釈 第Ⅰ)、角川書店、1966年1月、53頁。
- あかねさす 日は照らせねど ぬばたまの 夜渡る月の 隠らく惜しも(柿本人麻呂)――窪田空穂「萬葉集評釈 巻第二(169)」『窪田空穂全集』第13巻(万葉集評釈 第Ⅰ)、角川書店、1966年1月、262頁。
- 茜刺す 日並べなくに 吾が恋は 吉野の川の 霧に立ちつつ(車持千年)――窪田空穂「萬葉集評釈 巻第六(916)」『窪田空穂全集』第15巻(万葉集評釈 第Ⅲ)、角川書店、1966年6月、169頁。