日本語 編集

名詞 編集

おそれげ恐れ気

  1. 恐れている様子。主に「おそれげもなく」の形で用いられる。
    • 1925-1928年、吉川英治「神州天馬侠」[1]
      おそれげもなく、そばへかけよってきた忍剣の手になでられると、鷲は、かれの肩に嘴をすりつけて、あたかも、なつかしい旧友にでも会ったかのような表情をして、柔和であった。
    • 1939-1940年、海野十三「火星兵団」[2]
      博士は、大空艇を操縦して、おそれげもなく、火星の宇宙艇のまっただ中にとびこんでいく。
    • 1999年、葉山峻、第145回国会衆議院[3]
      今日、納税者番号については議論のあるところでありますが、それはそれで別に、納税目的に限定した議論をすべきなのであります。恐れげもなく共通番号制の導入に踏み切ることは、軽率のそしりを免れません。

脚注 編集

  1. 青空文庫、2017年11月24日作成(底本:「「神州天馬侠(一)」吉川英治歴史時代文庫、講談社、2012(平成24)年1月10日第16刷発行。「神州天馬侠(二)」吉川英治歴史時代文庫、講談社、2012(平成24)年6月1日第15刷発行。「神州天馬侠(三)」吉川英治歴史時代文庫、講談社、2011(平成23)年5月6日第16刷発行。)https://www.aozora.gr.jp/cards/001562/files/56145_63373.html
  2. 青空文庫、2007年1月4日作成、2012年10月15日修正(底本:「海野十三全集 第8巻 火星兵団」三一書房、1989(平成元)年12月31日第1版第1刷)https://www.aozora.gr.jp/cards/000160/files/3368_25725.html
  3. 「第145回国会 衆議院 本会議 第22号 平成11年4月13日」国会会議録検索システム https://kokkai.ndl.go.jp/txt/114505254X02219990413/11 2023年6月3日参照