げす【下種・下衆・下主・下司】
- 身分の低い者。賤民。
- 僕。召使い。
- 品性の下劣なこと(さま、人)。
活用と結合例
各活用形の基礎的な結合例
意味 |
語形 |
結合
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推量・意志 |
げすだろう |
未然形 + う
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過去・完了 |
げすだった |
連用形 + た
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否定形 |
げすでない |
連用形 + ない
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自動詞化 |
げすになる |
連用形 + なる
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言い切り |
げすだ |
終止形のみ
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名詞化 |
げすなこと |
連体形 + こと
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仮定条件 |
げすならば |
仮定形 + ば
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様態 |
げすそうだ |
語幹 + そうだ
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不詳。おそらく、「じょうず(上手)」の対語であるが、用字にはゆれがある。「下司」は官職であり漢語と言えるが、「げす」の音に当てている可能性もある。
げす【下主・下司】
- (「げし」の転訛) 下級の官吏。
- 荘園の現地管理の担当者。
げす
- 助動詞「で」や格助詞「で」に付いて、現在形の丁寧文を作る。~です。~でございます。
- 格助詞「て」に付いて、過去や完了の意味の丁寧文を作る。~でした。~ました。〜しています。〜してございます。
未然形 |
連用形 |
終止形 |
連体形 |
仮定形 |
命令形 |
活用型
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げせ |
げし |
げす |
げす |
○ |
○ |
特殊型
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げす【解す】
- 理解する。「解」も参照。
- そもそも通俗の語たるやその意解しやすきが如くにしてまた解しがたし。(永井荷風『桑中喜語』)〔1925年〕