こいねがう

日本語

語源

• 古典日本語「こひねがふ」より

動詞

こい-ねが･う【希う、冀う、乞い願う、請い願う、庶幾う】

1. 物事を強く望む。
   • 観察の公平無私ならんことを希うのあまり、強いて冷静の態度を把持することは、却（かえっ）て臆断の過に陥りやすい。（永井荷風『申訳』）
   • 勝利を冀う人間の精神を現すという点に於て「力」は高尚なものである。（夏目漱石『点頭録』）
   • 偶然か、予は切にその偶然ならん事を庶幾う。（芥川龍之介『開化の殺人』）

発音^(?)

こ↘いね↗がう

活用

活用と結合例

こいねが-う 動詞活用表（日本語の活用）

ワ行五段活用
語幹	未然形	連用形	終止形	連体形	仮定形	命令形
こいねが	わ お	い っ	う	う	え	え

各活用形の基礎的な結合例

意味	語形	結合
否定	こいねがわない	未然形 + ない
意志・勧誘	こいねがおう	未然形音便 + う
丁寧	こいねがいます	連用形 + ます
過去・完了・状態	こいねがった	連用形音便 + た
言い切り	こいねがう	終止形のみ
名詞化	こいねがうこと	連体形 + こと
仮定条件	こいねがえば	仮定形 + ば
命令	こいねがえ	命令形のみ

関連語

• こいねがわくは