日本語 編集

名詞 編集

(さしぬき)

  1. 平安時代より男性の略装に用いられた括緒袴。布袴(ほうこ)・奴袴(ぬばかま)ともいう。
    • 丁度その夜はやはり月のない、まつ暗な晩でございましたが、大殿油の灯影で眺めますと、縁に近く座を御占めになつた大殿様は、浅黄の直衣に濃い紫の浮紋の指貫を御召しになつて、白地の錦の縁をとつた円座に、高々とあぐらを組んでいらつしやいました。(芥川龍之介地獄変』)