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発音 編集

名詞 編集

ったか(しったかぶり)

  1. 知らないのに、いかにも知っているように振る舞うこと。
    • 知ったか振りをしたがるナオミは、所謂いわゆるエティケットなるものを聞きかじって来て、無理に私に紺の背広を着せましたけれど、さて来て見ると、そんな服装をしている者は二三人ぐらいで、タキシードなどは一人もなく、あとは大概変り色の、凝ったスーツを着ているのです。――谷崎潤一郎 (1924年). “図書カード:痴人の愛”. 青空文庫. 2023年7月2日閲覧。
    • いや、そうじゃない――とまたそれに反説をかつぐ者もあって、狐だろう、狸の仕業しわざだろう、否、野槌のづちという河獺かわうそのような小動物の妖気にちがいないなどと、知ったか振りをするのもある。――吉川英治 (1927年). “図書カード:江戸三国志”. 青空文庫. 2023年7月2日閲覧。
    • 「先まわりして物事をさぐっておいて、知ったかぶりする者を憎みます。傲慢不遜を勇気だと心得ている者を憎みます。人の秘密をあばいて正直だと思っている者を憎みます。」――下村湖人 (1954年). “図書カード:現代訳論語”. 青空文庫. 2023年7月2日閲覧。

翻訳 編集

関連語 編集

動詞 編集