しのぶ

しのふ も参照。

日本語

語義1・2　シノブ

名詞：忍

しのぶ【忍】

1. (植物) シダ綱^(wp)ウラボシ目シノブ科シノブ属に分類される着生シダ植物^(wp)の1種。樹木の樹皮上に生育する着生植物^(wp)の一種。学名：Davallia mariesii。英語名：Squirrel's foot fern。標準和名^(wp)：シノブ。漢字表記：忍。他の和名とその漢字表記：シノブグサ（忍草）。

類義語

• 忍草/忍ぶ草^{（しのぶぐさ）}

翻訳

• 英語: squirrel's foot fern

人名

しのぶ【忍】

1. （忍、しのぶ）　日本語の個人名（性別不問）。男性名では漢字表記が圧倒的多数であるが、女性名では仮名表記も多い。cf. 忍。

動詞：忍ぶ

しのぶ【忍ぶ】

1. (他動詞) 耐える。我慢する。
2. (他動詞) 人目を避ける。
   • 世を忍ぶ仮の姿

活用

活用と結合例

しの-ぶ 動詞活用表（日本語の活用）

バ行五段活用
語幹	未然形	連用形	終止形	連体形	仮定形	命令形
しの	ば ぼ	び ん	ぶ	ぶ	べ	べ

各活用形の基礎的な結合例

意味	語形	結合
否定	しのばない	未然形 + ない
意志・勧誘	しのぼう	未然形音便 + う
丁寧	しのびます	連用形 + ます
過去・完了・状態	しのんだ	連用形音便 + だ
言い切り	しのぶ	終止形のみ
名詞化	しのぶこと	連体形 + こと
仮定条件	しのべば	仮定形 + ば
命令	しのべ	命令形のみ

語源

古典日本語「しのぶ」（忍ぶ）

翻訳

耐える。我慢する。

• 英語: bear ^(en), endure ^(en)

人目を避ける。

• 英語: hide ^(en), conceal ^(en)

動詞：偲ぶ

しのぶ 【偲ぶ】

1. (他動詞) 過ぎ去ったこと、離れている人のことを密かに慕う。
   • 故人が偲ばれる

語源

中古日本語「しのぶ」（偲ぶ） < 上代日本語「しのふ」

翻訳

• 英語: remember ^(en)

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古典日本語

名詞

しのぶ【忍】

1. (植物) シダ植物の古名の一つ。 現代語には、ノキシノブ（軒忍）^(wp)、タチシノブ（立忍）^(wp)、ホラシノブ（洞忍）^(wp)、キクシノブ（菊忍）^(wp)、コケシノブ目、等々、数多くの個々の種の和名を構成する要素として残っている。
2. 「しのぶぐさ」の略。
3. 「しのぶずり」の略。
4. (衣類) 襲の色目の一つ。表は薄い萌葱。裏は青。

派生語

• 吊忍/吊り忍/釣忍^{（つりしのぶ）}
• 軒忍/軒しのぶ^{（のきしのぶ）}

動詞：忍ぶ

しのぶ【忍ぶ】

1. 堪（こら）える。我慢する。
2. 人目（ひとめ）に付かないようにする。秘密にする。

しの-ぶ 動詞活用表（日本語の活用）

バ行上二段活用
語幹	未然形	連用形	終止形	連体形	已然形	命令形
しの	び	び	ぶ	ぶる	ぶれ	びよ

しの-ぶ 動詞活用表（日本語の活用）

バ行四段活用
語幹	未然形	連用形	終止形	連体形	已然形	命令形
しの	ば	び	ぶ	ぶ	べ	べ

発音（上二段活用）

四拍動詞一類^(?)

• 連体形

  (平安時代)しのぶる

  (南北朝時代)しのぶる

  (室町時代)しのぶる

  (江戸時代)しのぶる

動詞：偲ぶ

しのぶ 【偲ぶ】

1. 思（おも）い慕（した）う。
2. 賞美する。愛（め）でる。

しの-ぶ 動詞活用表（日本語の活用）

バ行四段活用
語幹	未然形	連用形	終止形	連体形	已然形	命令形
しの	ば	び	ぶ	ぶ	べ	べ

しのぶ 【偲ぶ】

1. 思い慕う。

しの-ぶ 動詞活用表（日本語の活用）

バ行上二段活用
語幹	未然形	連用形	終止形	連体形	已然形	命令形
しの	び	び	ぶ	ぶる	ぶれ	びよ

語源

上代日本語「しのふ」