日本語 編集

名詞 編集

せぶみ

  1. (しばしば、先導するに当たって)実際に川や雪道に足を入れ深さや足場の状況を測ること。
    • せがれの勝太郎を先に立て、瀬踏みをさせますから、あなたは何でもただ馬の首にしがみついて勝太郎の後について行くといい。すぐあとに、わしがついて守って行きますから、心配せず、大浪をかぶってもあわてず、馬の首から手を離したりせぬように。(太宰治『新釈諸国噺』)
  2. ある分野において、先導的に試みること。
    • しかしこれまで舞台に上されるファウストを日本語で書いた人もなく、またそう云う人が近い将来に出そうでもなかったので、無謀かは知らぬが、私がその瀬踏をして見た。(森鴎外『不苦心談』)