古典日本語

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成句

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  1. ははにかかる枕詞。
    • たらちねの 母が呼ぶ名を 申さめど 道行く人を 誰れと知りてか(万葉集巻十二3102)

語源

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「たらちね」とは「垂れる乳の根」を差す「垂乳根」と表記する。が、「垂れる」という字は当て字で、乳房が垂れているという意味ではない。 「垂乳根」とは「乳の満ちあふれる根源」という意味である。 というのも、「垂れる」とは「足るを知る」の「足る」と同語源で、「満ちあふれる」とか「充満する」という意味だからである。

  • 母親の乳が垂れた様で、子を慈しむものというものが一般に膾炙しているが確定的なものではない。


関連語

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