はばかる

日本語

語源

古典日本語「はばかる」

発音

• (東京式) はばか​る [hàbákáꜜrù] (中高型 – [3])
• IPA^(?): [ha̠ba̠ka̠ɾɯ̟ᵝ]
• (京阪式) はばかる

動詞

はばかる【憚る】

1. (古用法) 幅があって狭いところを通らない。妨害するものがあって進むことができない。支障があって行きかねる。
2. (古用法) 幅広がる。はびこる。たちはだかる。一杯になる。充満する。
3. 恐れ慎む。気兼ねする。遠慮する。ためらう。
4. (古用法) 忌み嫌う。忌憚する。
5. (『憎まれっ子世にはばかる』のみの特殊な用法) 幅をきかす。

活用

活用と結合例

はばか-る 動詞活用表（日本語の活用）

ラ行五段活用
語幹	未然形	連用形	終止形	連体形	仮定形	命令形
はばか	ら ろ	り っ	る	る	れ	れ

各活用形の基礎的な結合例

意味	語形	結合
否定	はばからない	未然形 + ない
意志・勧誘	はばかろう	未然形音便 + う
丁寧	はばかります	連用形 + ます
過去・完了・状態	はばかった	連用形音便 + た
言い切り	はばかる	終止形のみ
名詞化	はばかること	連体形 + こと
仮定条件	はばかれば	仮定形 + ば
命令	はばかれ	命令形のみ

派生語

• はばかり

---

古典日本語

動詞

はばかる【憚る】

1. 上手く進行しない。
2. はびこる。一杯になる。
3. 気兼ねする。遠慮する。ためらう。

活用

はばか-る 動詞活用表（日本語の活用）

ラ行四段活用
語幹	未然形	連用形	終止形	連体形	已然形	命令形
はばか	ら	り	る	る	れ	れ

派生語

• はばかり

諸言語への影響

• 現代日本語: はばかる

---