日本語 編集

名詞 編集

まいご(い)

  1. (「まよい」の転)自分が現在いる場所や保護者の所在が分からなくなり、自宅や目的地に到達することが困難な状況に陥った子供、もしくはその状態。
    • おじいさんは、目を銅像から放すと、その人だかりの方へ寄って、肩と肩の間を分るようにして、のぞいてみたのでした。すると、小いさな男の子が、迷子になったとみえて、悲しそうに、声をあげて泣いている。それを巡査すかしたり、なだめたりしていたのでありました。(小川未明『銅像と老人』)
  2. (比喩)対応がわからず、途方に暮れた人またはその状態。
    • 小林秀雄氏が最近の時評でいち早く自身が提唱した日本的なるものの迷子になることを予言しており、ヒューマニズムも同様に行方知れずになるだろうと言っておられる。(宮本百合子 『ヒューマニズムの諸相』)