やす
日本語
編集助動詞・敬意
編集名詞
編集接頭辞
編集やす【安】
- 商品や金銭を表す言葉に付き、それが安価であることを表す。
- 1932年、寺田寅彦「チューインガム」[1]
- ニューヨークで安ホテルを捜しあてたときに帳場に居たのっぽの番頭がやはりチューインガムを噛んでいた。そうして「イエース」というところを「イエーア」と云うのであった。
- 1939年、織田作之助「俗臭」[2]
- 果して、権右衛門は眠そうな照れ臭そうな顔で帰って来た。皆んなと一緒に行けば権右衛門が勘定を払わねばならぬ、それを嫌ってこそ/\と一人で安女郎を買いに行ったのであろうと、三人の意見だった。
- 1952年、梅崎春生「Sの背中」[3]
- 蟹江も酒は大好きでした。しかし安月給の身なので、毎日毎晩飲むというわけには行かない。五日に一度とか、一週間に一度とか、せいぜいその程度にしか飲めません。
- 1932年、寺田寅彦「チューインガム」[1]
古典日本語
編集註
編集- ↑ 青空文庫、2004年11月24日作成(底本:「寺田寅彦全集 第七巻」岩波書店、1997(平成9)年6月5日発行)https://www.aozora.gr.jp/cards/000042/files/43256_17035.html
- ↑ 青空文庫、2012年8月17日作成(底本:「俗臭 織田作之助[初出]作品集」インパクト出版会、2011(平成23)年5月20日初版第1刷発行)https://www.aozora.gr.jp/cards/000040/files/53805_48295.html
- ↑ 青空文庫、2016年3月4日作成(底本:「ボロ家の春秋」講談社文芸文庫、講談社、2000(平成12)年1月10日第1刷発行)https://www.aozora.gr.jp/cards/001798/files/56772_58761.html