やまやま【山山・山々】
- たくさんの山。連山。
- 汽車は、高い山々のふもとを通りました。大きな河にかかっている鉄橋を渡りました。また、黒いこんもりとした林に添って走りました。(小川未明「山へ帰りゆく父」)
やまやま
- たくさん。
- 強く切望するさま。あとに逆接を伴うことが多い。
- 「じゃあ、帰っていいぞ」/そうしたいのはやまやまだが、どうせなら、令子の組がくるまで待ちたい。(鶴岡雄二「45回転の夏 第2章 メリーゴーラウンド、1967年」)
- せいぜい。
- それで彼女の生涯は合計十九か、十八がやまやまだ……おれは今までにそんなのをいくたりも見た、(フョードル・ミハイロヴィッチ・ドストエフスキー、米川正夫訳「罪と罰」)