エログロナンセンス

日本語

名詞

エログロナンセンス

1. 扇情的であり猟奇的であり、無意味であること・もの。際物。エログロ。
2. とりわけ、1. のような状態であった大正末期・昭和初期（1920年代）当時の日本の流行語で、日本の文化・風俗状況を指す。
3. エログロナンセンス文学の略。龍胆寺雄、吉行エイスケ、浅原六郎、岡田三郎らが1930年前後に発表した一連の小説を指す。
4. 第二次世界大戦の終結直後数年（1950年前後）の日本で復活したとされる 2.と類似した文化・風俗状況。以降、1920年代等の特定の年代の状況にこだわらずに使用されるようになった語。

語源

• 英語のエロティック（erotic）とグロテスク（grotesque）を略し、ナンセンス（nonsense）と合わせた語。1920年代、日本の文化・風俗状況を評して日本で生まれた語である。

類義語

• ジャッロ （giallo）