トーク:ちょうだい

最新のコメント:12 年前 | トピック:品詞分類について | 投稿者:TAKASUGI Shinji

品詞分類について 編集

お世話様です。Mtodoです。

さて、TAKASUGI Shinjiさんは、言語学について造詣の深い方なので、釈迦に説法だとは思いますが、この語を、日本語文法上「動詞」に分類するのは無理があると考えます。

日本語版ウィクショナリーにおいて(それが適当であるか否かは別論として)準拠する学校文法では、動詞とは、自立語のうち、活用があり、現代語においては言い切りがウ段で終わるもの(というか、形容詞と形容動詞を除くもののほうが明確)というのが、概ねの定義と考えますが、「ちょうだい(これも『頂戴』の方が見出し語としては適当と考えます)」は、活用形を有していないため、この定義から外れます。

確かに機能からすれば、「動詞」的であるとされるのは納得できなくはないのですが、日本語文法において機能によって品詞分類を行うと、例えば「形容詞」「形容動詞」の区分は適当でなくなり、「連体詞」もあわせて、広義の形容詞としてまとめるという態度となると考えます。であるとすれば、ウィクショナリーにおいて(暗黙のうちに)採用する文法体系を変える必要が生ずると考えます。その際には、学校文法に代わる文法体系をご紹介いただき、その適用についてコミュニティの合意を得る必要があると考えます。

そうではなく、学校文法においても、この語は「動詞」として品詞分類できるとするのであれば、一般的な考え方(例えば、この語は日本国語大辞典においては名詞に分類)を破る、信頼できる出典をお願いしたいと思います。なお、私見では、この場合でも、「動詞とする説もある」という注記程度になるかと考えます。

結論としては、「頂戴つかまつる、頂戴いたします、頂戴いたしたく」などの略形であり、日本国語大辞典などの記述のとおり、『動詞の命令形のように用いて』などの文言を定義冒頭部に記述するのが適当と考えます。--Mtodo 2011年11月3日 (木) 04:27 (UTC)返信

辞書に従えば、「動詞の命令形のように用いる」名詞ということになります。ウィクショナリーは、他言語版においても、一般的な辞書の分類に従うことにしているので、名詞に分類しても良いでしょう。ただし、Mtodo さんの結論部分の、「『頂戴つかまつる、頂戴いたします、頂戴いたしたく』などの略形であり」というのは誤解です。
  • 私にこれをちょうだい。
  • *私にこれを頂戴いたします。 (誤り)
頂戴するもらうの意味の謙譲語であり、主語は話し手ですが、ちょうだいくれるの意味の命令形であり、主語は聞き手です。どうしてこのように変化したのかは知りませんが、現在では主語が正反対です。ひらがなで立項したのは、この命令形の場合は漢字よりひらがなのほうが一般的だろうと判断したまでで、漢語は漢字で立項するという規則に従い漢字にするべきだったかもしれません。 — TAKASUGI Shinji () 2011年11月3日 (木) 05:28 (UTC)返信
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