ヒエラルキー
日本語
編集語源
編集ドイツ語 Hierarchie からの借用語ドイツ観念論等の流入に伴って知識人を中心に用いられるようになったもの。「ヒエラルヒー」が音としては近いが、英語の同意語"hierarchy"と混合がおこったもの。
名詞
編集ヒエラルキー(表記のゆれ:ヒエラルヒー)
- ピラミッド型の階層構造。
- この見る立場の差異とは、啻に芸術の立場のみではなく、全人間生活の生きる姿勢、身構えといった意味の、いわば世界観の差異である。世界態度の差異である。したがって、その身構えから構成さるる秩序は、あるいは身分的ヒエラルキーであるとか、あるいは機能的関係構造とか、または弁証法的発展であるとか、要素の配列または契機の媒介とか思惟の方法にもあらわれてくる差異である。芸術の領域ではこの見かたの差異が様式となるのである。(中井正一 『「見ること」の意味』)
- 之は帝大教授の一種の学術的実力(有態に云って一般に帝大の教授の方が私大の教授よりも今でも少し学究的に水準が高い)と相俟って、一種の自信を、少なくとも過去に於ては産み出した。と同時に、官僚的政府的支配は帝大に対してヒエラルヒーを通じて間接にしか伝達されないということもここに関係している。(戸坂潤『思想と風俗』)
関連語
編集- ハイアラーキ(電気通信用語、英語"hierarchy"から)