助走 (じょそう)
- (スポーツ) 跳ぶ、ボールを蹴る、投げるなどの動作をする前に、走って体に勢いをつけること。
- 走り幅跳びでは、スピードに乗った助走から力強く踏み切って跳ぶこと、走り高跳びでは、リズミカルな助走から力強く踏み切り滑らかな空間動作で跳ぶこと。(文部科学省「学習指導要領「生きる力」」)〔2016年〕[1]
- (1から転じて)事が起こる前に、あるいは事を始める前に、上手く行くように準備すること。
- そこで、同じような質問かと思いますけれども、私どもは、この財政の再建を一年間おくらせても景気の浮揚にさらに助走をつけて、そして栄養失調を回復するための体力をつける、こういう方針で予算委員会では代表質問でそれを述べたわけでございます。(小川新一郎、第87回国会衆議院地方行政委員会)〔1979年〕[2]
助走-する(じょそう-する)
- (自動詞) 跳ぶ、ボールを蹴る、投げるなどの動作をする前に、走って体に勢いをつける。
- 水上生活が主で、地上を歩くことはまれです。水面を長い距離助走して飛びます。(宮内庁「野鳥の写真・観察地域」)〔2016年〕[3]
- (自動詞) (1から転じて)事が起こる前に、あるいは事を始める前に、上手く行くように準備する。
- 日本全国にサービスするときに、突然アナログからディジタルに変えるわけにいきませんから、それはだんだん助走していってそこに合わせる必要があるのでしょうけれども、(水野清、第129回国会衆議院決算委員会第四分科会)〔1994年〕[4]
活用と結合例
各活用形の基礎的な結合例
意味 | 語形 | 結合 |
否定 | 助走しない | 未然形 + ない |
否定(古風) | 助走せず | 未然形 + ず |
自発・受身 可能・尊敬 | 助走される | 未然形 + れる |
丁寧 | 助走します | 連用形 + ます |
過去・完了・状態 | 助走した | 連用形 + た |
言い切り | 助走する | 終止形のみ |
名詞化 | 助走すること | 連体形 + こと |
仮定条件 | 助走すれば | 仮定形 + ば |
命令 | 助走しろ 助走せよ | 命令形のみ |