日本語 編集

動詞 編集

する (ひんする)

  1. (他動詞) 評価する。批評する。
    • 1907年、夏目漱石「作物の批評」[1]
      ただ学校の教師には専門がある。担任がある。評家はここまで発達しておらぬ。たまには詩のみ評するもの、劇のみ品するものもあるが、しかしそれすら寥々たるものである。
    • 1916年、内田魯庵「淡島椿岳」[2]
      当時朝から晩まで代る代るに訪ずれるのは類は友の変物奇物ばかりで、共に画を描き骨董を品して遊んでばかりいた。

活用 編集

品-する 動詞活用表日本語の活用
サ行変格活用
語幹 未然形 連用形 終止形 連体形 仮定形 命令形


する する すれ せよ
しろ
各活用形の基礎的な結合例
意味 語形 結合
否定 品しない 未然形 + ない
否定 品せず 未然形 +
自発・受身
可能・尊敬
品される 未然形 + れる
丁寧 品します 連用形 + ます
過去・完了・状態 品した 連用形 +
言い切り 品する 終止形のみ
名詞化 品すること 連体形 + こと
仮定条件 品すれば 仮定形 +
命令 品せよ
品しろ
命令形のみ

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  1. 青空文庫(1999年9月15日公開、2004年2月26日修正。底本:「夏目漱石全集10」ちくま文庫、筑摩書房、1988(昭和63)年7月26日第1刷)https://www.aozora.gr.jp/cards/000148/files/793_14945.html
  2. 青空文庫(2011年5月29日作成。底本:「新編 思い出す人々」岩波文庫、岩波書店、2008(平成20)年7月10日第3刷)https://www.aozora.gr.jp/cards/000165/files/49565_43493.html