夜を日に継ぐ
- (何事かを成し遂げるのに)昼夜を問わず、休まずに。
- ここにおいてさらに小杉先生の書庫について、古今目録抄・良訓補忘集・伽藍縁起流記資財帳、その他法隆寺に関係ありげな写本を拝借して、繁劇なる文部省勤務の余暇を割いて、夜を日に継いで研鑽を重ねてみると、すべての物がハッキリと判って来る気がして、所謂快刀乱麻を絶つの快感を覚え出した。(喜田貞吉 『法隆寺再建非再建論の回顧』)
『孟子・離婁下』
- 周公思兼三王,以施四事,其有不合者,仰而思之,夜以繼日。幸而得之,坐以待旦。
- 周公は三王(三王朝(夏・殷・周)の聖王である禹王・湯王・文王・武王)の気持ちになって、四つの事柄(偏らず意見を聞くこと、賢人を登用すること、民を慈しむこと、部下を公平に扱う事)を行うこととした。それが今の世に合わなければ、一晩中考え続けた。幸いにして、良い方法を思いつくと、寝ずに朝を迎えた。