安居楽業(安居・楽業 あんきょらくぎょう)
- のどかに暮らし、仕事を楽しむこと。現状に満足すること。
- 然しながら、生活力自体はそのままでは精神力とはならない。生活力の当面の要求は安居楽業であり、精神的には他から指導されるままに導かれる。北支の治安工作は先ずこの水準に於てなされてる現状であろう。各地の匪賊討伐は、軍事上の問題よりも寧ろ、大衆の安居楽業の地域拡大が考えられていることであろうし、華北交通会社による鉄路愛護村の組織は、鉄道運輸路の確保よりも、沿線地域大衆の安居楽業をはかるのが主眼となっていることであろう。(豊島与志雄 『北京・青島・村落』)