応じる (おうじる)
- (自動詞) 承知する。ひきうける。うけつける。
- 1924年、寺田寅彦「石油ランプ」[1]
- しかしせっかく遠方から取寄せても、それが私の要求に応じるものでなかったら困ると思って、そのままにしてある。
- 1940年、太宰治「作家の像」[2]
- 「おまえ、日記をつけているようだね。ちょっと貸しなさい。」と何気なさそうな口調で言ったのであるが、家の者は、どういうわけだか、がんとして応じない。
- (自動詞) あるものの変化に対応する。あわせる。
- 1953年、小山清「おじさんの話」[3]
- 紙分けというのは、本社から輸送してきた新聞を、区域別に購読者の数に応じて分けることを云うのである。
- 1959年、柳宗悦「多々良の雑器」[4]
- こんな伝統の継承はいたく平凡で、考えようによっては進歩も何もなく、いわんや新しい生活に応じるものではなく、多くの方々から軽蔑さえされるかと思われます。
活用と結合例
各活用形の基礎的な結合例
意味 | 語形 | 結合 |
否定 | 応じない | 未然形 + ない |
意志・勧誘 | 応じよう | 未然形 + よう |
丁寧 | 応じます | 連用形 + ます |
過去・完了・状態 | 応じた | 連用形 + た |
言い切り | 応じる | 終止形のみ |
名詞化 | 応じること | 連体形 + こと |
仮定条件 | 応じれば | 仮定形 + ば |
命令 | 応じろ 応じよ | 命令形のみ |