改悪 (かいあく)
- (他動詞的;「改める」ことを非難して)物事を改めて、却って悪くすること。
- それこそ生活の改善どころか改悪になるかも知れたものぢゃない(佐藤春夫『都会の憂鬱』1923年)
- 世間はどんな改悪でも之を「改正」と呼ぶ妙な弁証法的な習慣を持っている。(戸坂潤 『現代日本の思想対立』1936年)
- 三・一五の私たちへつたえる教訓は、一九二八年におこった大規模な共産党と共産主義者に対する弾圧は、これを機会に日本の治安維持法が改悪され、特高警察がおかれ、検事に思想係が出来たというだけのことではなかった。(宮本百合子 『共産党とモラル ――三・一五によせて――』1948年)
- (自動詞的)又、改めた結果、悪い物に変わること。
改悪する (かいあくする)
活用と結合例
各活用形の基礎的な結合例
意味 |
語形 |
結合
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否定 |
改悪しない |
未然形 + ない
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否定(古風) |
改悪せず |
未然形 + ず
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自発・受身 可能・尊敬 |
改悪される |
未然形 + れる
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丁寧 |
改悪します |
連用形 + ます
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過去・完了・状態 |
改悪した |
連用形 + た
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言い切り |
改悪する |
終止形のみ
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名詞化 |
改悪すること |
連体形 + こと
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仮定条件 |
改悪すれば |
仮定形 + ば
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命令 |
改悪しろ 改悪せよ |
命令形のみ
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