溺れる者は藁をも掴む

日本語編集

成句編集

おぼれるものわらをもつか

  1. (「溺れそうになっている人は、麦藁のように頼りないものであっても、永らえようとして頼ってしまうものである」ということから)危急の時にあっては、普段なら取り合わないような、頼りないものにでさえ、助けを求めてしまうものであるということの例え、または、そのようなものにまで、助けを求めてしまうような危急の状態にあること。
    • この肉身を原子病治療法発見の貴重な資料に使うのであるから、でたらめな実験をめくら滅法やってみるのではない、おぼれる者はわらをもつかむというあわて方で、迷信だろうとインチキ薬だろうと手当たり次第飲んでみるのでもない。(永井隆 『ロザリオの鎖』)
    • 私たちは、ひたすら外交手段による戦争終結を渇望していたのだ。しかし、その時期はいつだろうか。「昭和二十年八月二十日」という日を、まるで溺れるものが掴む藁のように、いや、刑務署にいる者が指折って数える出獄日のように、私は待っていた。(織田作之助 『終戦前後』)

由来編集