漢字

字源

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  • 形声。「」+声符「」。戦国晩期のでは、{烹}の意味で「享()」が用いられる例があり、それらの音が近接していたことを意味する。「烹」字そのものは甲骨文字金文には見られず、後漢の『説文解字』にもない比較的新しい字であり、「亨」字に義符「火」が加わり分化してできた形声字と考えられる。
  • 一説には会意。「」+「」、「亨」の古い字体は「」で高楼を備えた城郭の象形、城郭を「すらりと通る」ことで、熱が物によくとおること(藤堂)。白川静は、「亨」を物を煮る器の象形と説く。
  • 字源の関連付けは、参照元であるコモンズのさらに参照元であるRichard Sears氏のページCinese Etymologyに負っている。
    • ただし、小篆の字形を見ると、「𦎫」(「亨(亯)」+「」)であり「chún(同音:)」と発音する「)(音:dùn 語義は「煮る」)」の異体字となっている。
    • 説文解字には、「𦎫」は「也」即ち「」とあり、又、「烹」の異体字に「𤈽」があり、「燉」に近接してはいる。

意義

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  1. 煮る
  2. 料理
  3. [法]釜ゆでの刑罰。

日本語

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表外漢字

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中国語

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動詞

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  1. 炒めて調味料加え手早くかき混ぜる

朝鮮語

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ベトナム語

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文字情報

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U+70F9, 烹
CJK 統合漢字-70F9

[U+70F8]
CJK統合漢字
[U+70FA]
文字コード (文字集合規格)
-
  • KS X 1001: 0x7832
字典掲載
康熙字典 671ページ, 21文字目
諸橋大漢和辞典 (修訂第2版) 19049
新潮日本語漢字辞典 (2008) 6632
角川大字源 (1992) 5464
講談社新大字典 (1993) 9224
大漢語林 (1992) 6629
三星漢韓大辞典 (1988) 1080ページ, 16文字目
漢語大字典 (1986-1989) 3巻, 2207ページ, 4文字目