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'''けち'''【[[吝]]・[[吝嗇]]】
#ひどく、[[ものおしみ|物惜しみ]]をすること、または、その人。[[吝嗇]]・[[吝嗇家]]。
#:*京都は冬は[[底冷え]]し、夏は堪えられぬくらい暑くおまけに人間が[[薄情]]で、'''けち'''で、[[歯がゆい]]くらい[[引っ込み思案]]で、[[陰険]]で、[[頑固]]で[[結局]][[景色]]と言葉の美しさだけと言った人があるくらい京都の、ことに女の言葉は音楽的でうっとりさせられてしまう。([[w:織田作之助|織田作之助]] 『大阪の可能性』)
#(形容動詞又は「'''[[けちくさい]]'''」の形で)[[つまらない]]、[[取るに足らない]]。
#:*この[[講堂]]にかくまでつめかけられた人数の[[景況]]から推すと堺と云う所はけっして吝('''けち''')な所ではない、偉い所に違いない。([[w:夏目漱石|夏目漱石]]『中味と形式』)
#(「'''けちが[[つく]]'''」「'''けちを[[つける]]'''」の形で)[[価値]]を下げるもの。[[非難]]・[[批判]]の原因となるもの。[[不吉]]なもの。
#:*庄太の[[報告]]によると、辰伊勢は江戸町でも可なり売ったが、安政の大地震のときに、抱えの[[遊女]]を穴倉へ閉じ籠めて置いて、みんな焼き殺してしまったとかいうので、それから[[兎角]]に'''けちがついて'''、商売の方もあまり思わしくない。([[w:岡本綺堂|岡本綺堂]] 『[[w:半七捕物帳|半七捕物帳]] 春の雪解』)
#:*こっちがこんな心配をすればするほど清の心を疑ぐるようなもので、清の美しい心に'''けちを付ける'''と同じ事になる。返さないのは清を踏みつけるのじゃない、清をおれの[[かたわれ|片破れ]]と思うからだ。([[w:夏目漱石|夏目漱石]]『[[w:坊っちゃん|坊っちゃん]]』
 
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