削除された内容 追加された内容
10行目:
===意義===
#'''まこと'''。(口に出したことなどに)うそ偽りが無い事。明らかな事。真実。誠実。
#:*[[信実]]、[[信言]]、[[信義]]、[[忠信]]
#'''まこと'''とする。信じる。
#:*[[確信]]、[[信用]]、[[信条]]、[[所信]]、[[妄信]]、[[迷信]]
#'''まかせる'''。'''まかす'''。
#:*[[信任]]、[[信頼]]、[[信託]]
#'''たよる'''。
#:*[[信仰]]、[[信心]]、[[信者]]
#'''たより'''。手紙。
#:*[[信書]]、[[通信]]、[[音信]]、[[私信]]
#'''たより'''。知らせ。おとずれ。
#:*[[通信]]、[[音信]]
[[Category:漢字|しん]]
[[Category:常用漢字|しん]]
37行目:
[[Category:{{jpn}}_{{noun}}_サ変動詞|しん]]
#('''シン''')約束などをまもりとおすこと。[[信頼]]。
#:*'''[[信を置く]]'''、'''[[信を問う]]'''
#*今[[乞食坊主]]に頼む気になったのは、なんとなくえらそうに見える[[坊主]]の態度に'''信'''を起したのと、水一ぱいでする[[咒]]なら間違ったところで[[危険]]なこともあるまいと思ったのとのためである。([[w:森鴎外|森鴎外]]『寒山拾得』)
==={{verb}}===
43行目:
{{上一段化|しん}}
#('''シン'''){{ruby|信|まこと}}と思う。うそ偽り無く確かに正しい[[まこと]]の事だと強く思い込んで受け入れる。
#:*我々は 自ら[[相応]]に[[鑑賞]]力のある[[文士]]と[[自任]]して、 [[常住]]他の[[作物]]に対して、[[自己]]の[[正当]]と'''信ずる'''[[評価]]を[[おおやけ|公け]]にして憚らないのみか、[[芸術]]上において[[相互]][[発展]][[進歩]]の[[余地]]はこれより外にないとまで考えている。([[w:夏目漱石|夏目漱石]]『文芸委員は何をするか』)
#:*その破れた[[箇所]]には、また[[巧妙]]な {{ふりがな|補片|つぎ}}が当っていて、まったくそれは、[[創造説]]を'''信じる'''人にとっても[[進化論]]を'''信じる'''人にとっても、[[不可思議]]な、[[滑稽]]な耳たるを失わない。([[w:梶井基次郎|梶井基次郎]]『愛撫』)
#('''シン'''){{ruby|信|たより}}にする。頼るに足りる頼もしい 相手であると当てにして心を寄せる。信を置く。[[信用]]する。[[信頼]]する。
#:*「ただ、君を'''信じる'''、と言っていた。」([[w:太宰治|太宰治]]『佳日』)
#:*私は、Hを'''信じ'''られなくなったのである。([[w:太宰治|太宰治]]『東京八景 (苦難の或人に贈る)』)
#('''シン'''){{おくりがな2|信|まか|せる|まかせる}}。(この世の[[ことわり]]を超えた力を持つとされる神や仏などといったものや その教えなどを)うそ偽りなく確かに正しいものとして疑う事無く受け入れ、いざというときに頼るに足りる頼もしいより所であると当てにしてこれに心を寄せて{{ruby|依|よ}}り{{ruby|恃|たの}}み、素直に身を任せてそれに従おうとする。[[信仰]]する。[[信心]]する。
#:*それぞれ人人は何らかの思想の体系の中に自分を編入したり、されたりしたことを意識しているにちがいない現在、――いかなるものも、自分が戦争に関係がないと云えたものなど一人もいない現在の宿命の中で、何を考え、何の不平を云おうとしているのであろうか。鵜のように人人の首に締った綱を握っているものは世界でただ一人である。また、このものは誰かということも、誰も知ることなど出来る筈はない。合理がこれを動かすのか、非合理がこれを動かすのかそれさえ分らぬ。ただ分っていることは、人人は神を'''信じる'''か、それとも自分の頭を'''信じる'''かという難問のうちの、一つを選ぶ能力に頼るだけである。([[w:横光利一|横光利一]]『鵜飼』 後者の「信じる」は語義2)
 
====活用====