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#*福岡あたりの電車は、小さな停留場を無闇に殖やして、お客を'''拾う'''ことに腐心しているようであるが、東京では正反対だから面白い。([[w:夢野久作|夢野久作]]『街頭から見た新東京の裏面』)〔1924年〕<ref>青空文庫(2000年4月25日公開、2012年5月3日修正)(底本:「夢野久作全集2」ちくま文庫、筑摩書房、1992年6月22日第1刷)https://www.aozora.gr.jp/cards/000096/files/940_21952.html 2018年4月22日参照。</ref>
#*雨降りのさなか、湖水に行く道で大池の車に'''拾わ'''れたとき、うるさいひっかかりにならなければいいがと、尻込みをしかけた瞬間があった。([[w:久生十蘭|久生十蘭]]『肌色の月』)〔1957年〕<ref>青空文庫(2008年9月13日作成)(底本:「久生十蘭全集 6」三一書房、1974年6月30日第1版第2刷)https://www.aozora.gr.jp/cards/001224/files/46147_32597.html 2018年4月22日参照。</ref>
#[[多数]]の中から[[みつける|見つけ]]、[[着目えらぶ|選ぶ]]する
#*いやこれは失礼! どうやら街頭で'''拾った'''ような俗語を、我等の主人公の口からすべらせてしまって恐縮です。([[w:ニコライ・ゴーゴリ|ニコライ・ゴーゴリ]]『死せる魂』)〔平井肇訳1939年〕<ref>青空文庫(2016年9月21日作成)(底本:「死せる魂 中」岩波文庫、岩波書店、1969年10月20日第20刷)https://www.aozora.gr.jp/cards/000207/files/42217_60008.html 2018年4月23日参照。</ref>
#*優れた科学者の科学本質論では、各種の概念的事項の説明に、適切な具体的の例が豊富に引用され得るという強味がある。そういう例を、この書からはいくらでも'''拾い'''出すことができる。([[w:中谷宇吉郎|中谷宇吉郎]]『救われた稀本』)〔1947年〕<ref>青空文庫(2017年11月24日作成)(底本:「中谷宇吉郎集 第五巻」岩波書店、2001年2月5日第1刷)https://www.aozora.gr.jp/cards/001569/files/57306_63368.html 2018年4月23日参照。</ref>
#*[...]こうした厳しい文言は、私が言っているのではなくて、全て最近の新聞各紙の見出しや記事から'''拾った'''ものであり、とても残念な状況であります。([[w:青柳陽一郎|青柳陽一郎]]、第193回国会本会議)〔2017年〕<ref>「第193回国会 本会議 第15号(平成29年3月31日(金曜日)」衆議院ホームページ http://www.shugiin.go.jp/internet/itdb_kaigiroku.nsf/html/kaigiroku/000119320170331015.htm 2018年4月23日参照。</ref>
#[[命]]や[[一生]]などを、[[ほとんど]][[しぬ|死ぬ]]ような状況から[[いきながらえる|生き長らえさせる]]。
#*単身、伊丹城へ入って、九死の中から一生を'''ひろって'''帰って来たようなこの苦心も――それは帰するところ誰のためか。([[w:吉川英治|吉川英治]]『新書太閤記』)〔1939年—1945年〕<ref>青空文庫(2015年9月1日作成、2015年11月16日修正)(底本:「新書太閤記(六)」吉川英治歴史時代文庫、講談社、2010年6月1日第20刷)https://www.aozora.gr.jp/cards/001562/files/56757_57471.html 2018年4月24日参照。</ref>
#*私は厠にいたため一命を'''拾った'''。八月六日の朝、私は八時頃床を離れた。([[w:原民喜|原民喜]]『夏の花』)〔1947年〕<ref>青空文庫(2005年6月28日作成)(底本:「夏の花・心願の国」新潮文庫、新潮社、2000年4月25日39刷改版)https://www.aozora.gr.jp/cards/000293/files/4680_18529.html 2018年4月25日参照。</ref>
#*生き残った僅かばかりの同僚の中にも、祖国の土をふんで感奮する者もあり、再び見る祖国を涙の目で望んで、'''拾って'''きた命だから、これからは新しい日本の捨石になって小さな理想の実現に命を打ちこむのだ、などゝ亢奮している男もないではなかった。([[w:坂口安吾|坂口安吾]]『淪落の青春』)〔1948年〕<ref>青空文庫(2007年2月15日作成)(底本:「坂口安吾全集 06」筑摩書房、1998年7月20日初版第1刷)https://www.aozora.gr.jp/cards/001095/files/42812_26153.html 2018年4月24日参照。</ref>
#[[みち|道]]などを[[あるく|歩く]]。
#*水仙の一と株に花床が尽きて、低い階段を'''拾う'''と、そこが六畳の中二階である。([[w:鈴木三重吉|鈴木三重吉]]『千鳥』)〔1906年〕<ref>青空文庫(2005年10月27日作成)(底本:「日本文学全集18 鈴木三重吉 森田草平集」集英社、1969年9月12日発行)https://www.aozora.gr.jp/cards/000107/files/1532_20039.html 2018年4月25日参照。</ref>
#*「三つ児のたましい――。」「百までもか、はははは。」「はははは、御同様じゃ。」 口をつぐんで、しばらく道を'''拾った'''。([[w:林不忘|林不忘]]『寛永相合傘』)〔1927年〕<ref>青空文庫(2002年12月3日作成、2008年3月28日修正)(底本:「一人三人全集2 時代小説丹下左膳」河出書房新社、1970年4月15日初版)https://www.aozora.gr.jp/cards/000290/files/1809_7905.html 2018年4月25日参照。</ref>
#*前隊の列はもう一部分加茂の浅瀬を'''ひろって'''、対岸へ渡っていた。諸将は光秀のそばを去ると、つづいて清冽の中へ白い水泡のすじを作って、続々、徒渉して行った。([[w:吉川英治|吉川英治]]『新書太閤記』)〔1939年—1945年〕<ref>青空文庫(2015年9月1日作成、2015年11月16日修正)(底本:「新書太閤記(六)」吉川英治歴史時代文庫、講談社、2010年6月1日第20刷)https://www.aozora.gr.jp/cards/001562/files/56757_57471.html 2018年4月24日参照。</ref>
 
====対義語====