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'''あと'''【[[後]]】
#(空間:「[[#{{noun}}:跡|跡]]」から)[[進行]][[方向]]又は[[視線]]の方向と逆の方向。
#*やがて、彼等は、まだ[[ぬくもり]]が残っている豚を、丸太棒の真中に、'''あと'''脚を揃えて、くゝりつけ、それをかついで炊事場へ持ちかえった。逆さまに吊られた口からは、血の[[しずく]]が糸を引いて枯れ草の[[平原]]にポタ/\と落ちた。([[w:黒島伝治|黒島治]] 『前哨』)
#*{{syn}}:[[うしろ]]:但し、「うしろ」が静的であるのに対して、「あと」は動的。
#*{{ant}}:[[さき]] cf.「[[まえ]]」:「うしろ」の対義語
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#*後3人でぼくの番だ。
#*木代が、六十円ほどはいったが、年末節季の払いをすると、'''あと'''[[わずか|僅か]][[しか]]残らなかった。([[w:黒島伝治|黒島伝治]] 『窃む女』)
#(口語。接続詞的に)それに加えて。
#*しかし、これでもまだ、[[故郷]]までの全旅程の三分の一くらいしか来ていないのである。[[読者]]も、[[うんざり]]するだろう。'''あと'''また[[いろいろ]][[悲惨]]な思いをしたのであるが、もう書かない。([[w:太宰治|太宰治]] 『十五年間』)
#*やがて、彼等は、まだぬくもりが残っている豚を、丸太棒の真中に、'''あと'''脚を揃えて、くゝりつけ、それをかついで炊事場へ持ちかえった。([[w:黒島伝治|黒島伝治]] 『前哨』)
 
[[en:あと]]