動じる

日本語

動詞

動じる (どうじる)

1. (自動詞) 動揺する。心が揺れ動く。
   • 1938年、吉川英治「山浦清麿」

     刀は名鏡である、人は、止水の相でそれに溶け合わなければならない。一点の曇り、一点の揺るぎでも、心が動じれば、刀も狂う。

   • 1960年、高見順「いやな感じ」

     ドヤのシャリマだったころ、俺のピストルを見ても驚かなかった波子。世間並の娘とちがって、俺の人殺しの話を聞いても動じなかった波子。

   • 2021年、奥増夫訳、フレッド・Ｍ・ホワイト「ギルレイ」

     正確に思い出そうとした。スパロウ警部補が尋問したときのマーチンの言葉だ。マーチンはどんな詳細な質問にも動じなかった。

活用

活用と結合例

動-じる 動詞活用表（日本語の活用）

ザ行上一段活用
語幹	未然形	連用形	終止形	連体形	仮定形	命令形
動	じ	じ	じる	じる	じれ	じろ じよ

各活用形の基礎的な結合例

意味	語形	結合
否定	動じない	未然形 + ない
意志・勧誘	動じよう	未然形 + よう
丁寧	動じます	連用形 + ます
過去・完了・状態	動じた	連用形 + た
言い切り	動じる	終止形のみ
名詞化	動じること	連体形 + こと
仮定条件	動じれば	仮定形 + ば
命令	動じろ 動じよ	命令形のみ