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北海道和種馬
北海道和種馬は道産子（どさんこ）とも言い、北海道で飼養されてきた日本在来馬の一種で、北海道の文化遺産となっている。日本にいる８種の在来馬の中では、約1200頭（平成２２年）と最も頭数が多い。
特徴等
体高は、123～130ｃｍ、体重は300ｋｇ～400Kgと日本在来馬の中では中型で、毛色は、粕毛、月毛を主体とし、鹿毛、栗毛、河原毛、佐目毛、芦毛などもある。白徴は、ない。
遺伝的には、木曽馬とともにモンゴル馬と近縁である。北海道和種馬の起源については、不明な点が多いが、江戸時代から夏場に海産物の運搬用として本州から持ち込まれた南部馬等が冬場に置き去りにされ、成立した品種であると言われている。
体型が小柄で性格も温順であり、不整地走行に慣れていることから、乗馬の中でもトレッキングに向いている。
また、日本の伝統文化である流鏑馬が各地で復活しているが、北海道和種などの和種馬が体型や速さ等から流鏑馬には向いており、本物の伝統文化を守る意味から和種馬を用いることが重要である。
北海道和種馬は、昭和３０年代ごろまで駄載（荷物を運ぶこと）に良く使用されてきた。１頭当たり120～200Kgの荷物を載せ、５頭一組で運搬するもので、ダンヅケと呼ばれている。ダンヅケを行うには技術を要し、この技術を持つ後継者が少なくなっており、伝統文化を守るためにも、人材の養成が求められている。
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