「テンプレート・トーク:標準の内容/アイヌ語」の版間の差分

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::という合意が形成されるなら、反対しません。なぜ私が「{{akana|ㇴ|}}」にこだわるのか理由を述べますと、日本語の「ン」はあまりにも音韻的に多義だからです。通常の日本語話者は自覚的ではありませんが、日本語「ン」に対応する音韻は、ざっと {{phone|ɴ, ɴ̩, n, n̩, m, m̩, ŋ, ŋ̩, ɲ, ɲ̩, ɯ, w, _ⁿ, _̃}} で少なくとも22種類もあります(最後の {{phone|_ⁿ, _̃}} は、aeiou 5母音それぞれに、で10種類と数える。同じ字母の下にある小さな縦線は Syllabic = モーラ/アクセントを形成するの意、です)。
::こうなると、正しいアイヌ語の発音を初学者に伝えるためには「ン」は不適当、と考えるからです。少なくとも発音を問題にする場合には、「{{akana|イワㇴ|}} + {{akana|ペ|}} = {{akana|イワㇺペ|}}」と書けないと困ります。Thanks--[[利用者:Midville|Midville]] 2006年5月22日 (月) 08:06 (UTC)
 
正字法と発音表記は異なります。アルファベットやカナの表記は正字法の問題であって、発音表記の問題ではありません。正字法が発音表記の観点から、音素体系をうまく表現できていない、厳密には不備であるということはよくあります。もちろん、正字法は発音表記の観点からより適切であるほうがよいには決まっていますが、現に正字法としてはっきりと確立されていないものを正字法であるかのように誤認させることも問題でしょう。
 
仮に、より正書法に近いものをとればアコロイタク表記でしょうが、そのように正書法というのは社会的承認の問題であって、学問的厳密さの問題ではありません。また、その為にこそ、音標文字などの発音表記や、「アイヌ語の発音表記・文書」があるのでしょう。
 
ですから、より一般的に流通している表記をかりに正書法に近いものとしてあげ、つぎに発音表記的観点からより誤解の少ない表記を、そういうものとしてあげる。ひとつしか表記を挙げられない場合は、流通しているものを使う。それが穏当であるのではないでしょうか。
 
発音についての注記は、該当文書や、「凡例」文書を作って対処するしかないでしょう。そもそも、ン以外でも、厳密には日本語のカナの読みとは発音が違うのですから、カナ表記だけを見て発音しようとする人が間違うのは、どうせ避けられません。その点には、日本語のカナの読みとは多少発音が異なる旨の注記をテンプレート化して埋め込むということではどうでしょうか。
 
ただし、特に発音が問題になっている文脈で、正書法としてではなく発音表記としてカナを用いる場合には反対しません。しかし、その場合には、その旨注記が必要だと思います。
 
--[[利用者:Gelasinos|Gelasinos]] 2006年5月22日 (月) 09:26 (UTC)
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