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言葉より行動な人間として。ご高覧を請う編集。アコロイタクとは。
節追加 アイヌ語の n の発音
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::ところで、どうやら最近の常識らしい「アコロイタク」ですが、アイヌ語を必死に勉強したり、アイヌ関係者と直接交流していたのがもう20年程前のため、実はまったく存じません。ウェブ上の記述なのですか、それとも何かの冊子のようなものなのですか。後者ならどこで手に入りますか。知らないと全然話にならないようなので、私も知りたいです。Thanks--[[利用者:Midville|Midville]] 2006年5月26日 (金) 20:08 (UTC)
 
==アイヌ語の n の発音==
メール式に逐文回答できないと非常に「痒いところに手が届かない」感が強いので、節を別にたてて引用‐回答式で書きます。せんべい屋の寄宿人さんの発言の引用の頭に敬称略で「Ramat> 」をつけます。
 
以下の話と、n をちいさいヌで書くことの是非は直結しません。あくまでご認識に対する参考です。
 
Ramat> 今でも小さいラリルレロがいつの間にか母音が本当に入って発音されてしまっている場合があるように、
 
確かに小さいラリルレロを母音をつけて発音するのは変です。しかし、
 
Ramat> 小さいヌの部分が「NU」として発音される事態を招く恐れがある。
 
実はこちらはあまり問題ないと思います。私が昔何本も何度も聞いた(確か日本語を話せない)生粋のアイヌのおばあさんたちの貴重なカセットテープでは、アイヌ語の n は日本語の「ン」ではなく、フランス語の ne (nne) により近かったと記憶します。「パリっ子」を表す男性の Parisien の方は日本語で「パリジャン」、つまり鼻母音の en を「ァ'''ン'''」と書きますが、女性の方の Parisienne は「パリジェンヌ」で enne は「ェン'''ヌ'''」です。アイヌ語の n も後者に近い発音です。
 
ローマ字表記にせよ、カナ表記にせよ、文字から受ける印象と実際の発音はかなり異なるものです。アイヌ語全体の耳で聞いた印象を他言語と比較すると、北海道方言は非常に母音が短くてダダダダっと続けて発音されるので、キングス・イングリッシュ(イギリス英語)のように聞こえます。今日、日本では、典型的なキングス・イングリッシュはディズニー映画に出てくる召使の女性などに聴くことができますね。ああいう感じです。
 
Ramat> それならば「ン」の方がまし。
 
上記のとおり、最近の日本語を併用されるアイヌの方の n の発音はより日本語化して「ン」に近いのかもしれませんが、私の知るアイヌの古老の発音は「ヌ」に近かったです。また、日本語話者の教師が教えるアイヌ語教室では、実際「ン」で発音されているのかもしれません。しかし一般に、私たちが中学校で日本語話者の英語教師にならった英語の発音が、実際の米語の発音などと著しく異なるのはご存知のとおりです。check it out を「チェケラゥ」とは発音していませんでしたし、Michael を「マィコゥ」とは発音しておりませんでした。カタカナに直した発音も実際とはまた異なりますね。
 
繰り返しますが、これらの私の経験と n を小さいヌで書くかどうか、というのはまた別の話になるのですが、ご参考までに。
 
私も何本かカセットテープをコピーをさせてもらって持っていたはずなのですが、たぶん結婚した際に納屋に置いてきてしまったのではないかと(残念)。すぐには聞きなおして再確認できません。--[[利用者:Midville|Midville]] 2006年5月27日 (土) 01:01 (UTC)
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