「付録:アイヌ語の発音表記」の版間の差分

削除された内容 追加された内容
→‎子音: r を英語とも比較。radio 「ダヂオ」とも比較。
→‎子音: + r の正しい発音への註釈。
214行目:
:{{ja}}の「ラ行 {{phone|ɺ̠}}」 とは異なる。無声音化する。末音になる。事前の円唇を伴わないので{{en}}(米語)の r {{phone|ɹ}} とも違う。
:* 舌の先は1回だけ歯茎に触れる。
:*:より正確には触れるというよりも舌先でタップするのである。タップとは{{ja}}の「[[したうち|舌打ち]]」「{{ふりがな|舌鼓|したつづみ}}」にあたる。声を出さずに舌打ちをすると「タッ」とも「ツッ」とも聞こえる({{en}}では [[tut-tut]])タップ音がする。神謡における{{ain}}の r では実際にタップ音が聞かれることもあるが、話し言葉ではそれよりも弱くタップすると同時か少し早めに母音を発声するのである。
:* {{phone|l}} よりは {{phone|r}} に近い {{phone|ɾ}}。
:* 語頭では、「{{phone|t}} と {{phone|d}} の中間の音」と、さらに {{phone|ɾ}} との中間音に聞こえる。
222 ⟶ 223行目:
:* s の後では、完全に無声摩擦の {{phone|ɾ̊s}}。
:* 末音は前の母音に影響されて a, i, u, e, o を伴うように聞こえるが母音はない。
:*:上記のタップ(舌打ち)を母音を発声し終わる直前に行うのである。うまくいかずに r の後に母音が来るよりも、むしろ母音の発声を止めた直後にタップするのでもよい(無声の r になる)。
:* 樺太方言では、末音 x になる(後ろの母音と連声すると本来の r に戻る)。
;c (ch, ts; j, dz)