「憎まれっ子世にはばかる」の版間の差分

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[[Category:江戸いろはがるた]][[Category:上方いろはがるた]]
'''{{おくりがな2|憎|にく|ま|にくむ}}れっ{{ふりがな|子|こ}}{{ふりがな|世|よ}}に[[はばかる]]'''(「{{おくりがな2|憚|はばか|る|はばかる}}」)
#まるで、親他人憎ま嫌わるくらるかように甘やかされずに育った人の方が、世に出た後に、しっかりと[[幅をきかせる]]ことができるものである。
#:「でどうなの、アクシーニヤ……あの……」と、彼女の前に立って歩きながら、若いおかみさんが言った、――「お前さんの子は生きてるかい?」「生きとりますよ、おかみさん、生きとりますよ――どうして中々! '''憎まれっ子、世にはばかる'''って、この事でございますよ。」「いったい誰の{{ふりがな|胤|たね}}なのさ?」「いえなに! つまりまあ、[[ててなしご|父なし児]]でございますよ――こうして大勢の男衆にまじっていますもんで――父なし児でございますよ。」([[w:ニコライ・レスコフ|ニコライ・レスコフ]] [[w:神西清|神西清]]訳『ムツェンスク郡のマクベス夫人』)
#まるで、親に憎まれているかのように甘やかされずに育った人の方が、世に出た後に、しっかりと[[幅をきかせる]]ことができるものである。([[w:幸田露伴|幸田露伴]]『東西伊呂波短歌評釈』における解釈)
===={{usage}}====
*「'''{{おくりがな2|憚|はばか|る|はばかる}}'''」の一般的意義は「[[遠慮]]する、[[さしひかえる]]」であるが、このことわざにおいては、「幅をきかせる」「[[はびこる]]」にひかれてか、逆に「遠慮しない」「[[大きな顔をする]]」の用法となっている。
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*尾張いろはがるた:[[憎まれっ子頭堅し]]
*[[w:幸田露伴|幸田露伴]]『東西伊呂波短歌評釈』
**[[舐犢]]の愛]]を受けて長ずるものを貶して、[[祖母育ちは三百廉い]]といへる諺に引かへ、憎まれ子の世に立ちて名を成し群を抜くことを云へる、東西共に同じきもおもしろし。