「船頭多くして船山に登る」の版間の差分

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'''[[船頭]](せんどう)[[おおい|多く]]して{{ふりがな|船|ふね}}{{ふりがな|山|やま}}に{{おくりがな2|登|のぼ|る|のぼる}}'''
#[[指図]]する人が多過ぎるとかえって[[統率]]がとれず意に反した方向に物事が進んで行くことの意。「困難なことでも皆で力を合わせればできる」という解釈は誤り。なお、この場合の船頭は乗組員が複数いる場合の[[船長]]を意味。
#:山王祭に船屋台あり、鉄砲洲より出しといふ、船頭が多くて舟は山王の山にものぼる今日の祭礼。 (千紅萬紫, [[:w:大田南畝|大田南畝]]『千紅萬紫』)
#:[[推理小説]]ぐらい、[[合作]]に適したものはないのである。なぜなら、根が[[パズル]]であるから、[[三人よれば文殊の智恵]]という奴で、一人だと[[視角]]が[[限定]]されるのを、合作では、それが防げる。[[智恵]]を持ち寄ってパズルの高層建築を骨組堅く組み上げて行く。十人二十人となっては'''船頭多くして船山に登る'''、という怖れになるが、五人ぐらいまでの合作は巧く行くと私は思う。([[w:坂口安吾|坂口安吾]] 『探偵小説とは』)