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#:私は、Hを'''信じ'''られなくなったのである。([[w:太宰治|太宰治]]『東京八景 (苦難の或人に贈る)』)
#('''シン'''){{おくりがな2|信|まか|せる|まかせる}}。(この世の[[ことわり]]を超えた力を持つとされる神や仏などといったものや その教えなどを)うそ偽りなく確かに正しいものとして疑う事無く受け入れ、いざというときに頼るに足りる頼もしいより所であると当てにしてこれに心を寄せて{{ruby|依|よ}}り{{ruby|恃|たの}}み、素直に身を任せてそれに従おうとする。[[信仰]]する。[[信心]]する。
#:それぞれ人人は何らかの思想の体系の中に自分を編入したり、されたりしたことを意識しているにちがいない現在、――いかなるものも、自分が戦争に関係がないと云えたものなど一人もいない現在の宿命の中で、何を考え、何の不平を云おうとしているのであろうか。鵜のように人人の首に締った綱を握っているものは世界でただ一人である。また、このものは誰かということも、誰も知ることなど出来る筈はない。合理がこれを動かすのか、非合理がこれを動かすのかそれさえ分らぬ。ただ分っていることは、人人は神を'''信じる'''か、それとも自分の頭を'''信じる'''かという難問のうちの、一つを選ぶ能力に頼るだけである。([[w:横光利一|横光利一]]『鵜飼』 後者の「信じる」は語義2)
 
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