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[[Category:{{jpn}} 季語 夏]]
'''ごきぶり'''【[[蜚蠊]]】
#ゴキブリ目の昆虫。褐色または黒褐色で光沢がある。家屋の食品があるあたりに夜間に出没し、壁沿いに素早く移動する。[[平安時代]]には「[[あくたむし]](阿久多牟之〈[[芥虫]]〉)」「[[つのむし]](都乃牟之〈[[角虫]]〉)」と[[よぶ|呼]]ばれ、[[江戸時代]]には「[[あぶらむし]]([[油虫]])」の名が[[あらわれる|現れ]]た。[[コックローチ]]は{{xlink|昭和時代|昭和}}時代以降。
# 《[[分類学]]》[[[広義]]]('''ゴキブリ'''<small>〈[[片仮名]][[表記]][[限定]]〉</small>) {{xlink|昆虫綱|昆虫綱}}{{xlink|ゴキブリ目|ゴキブリ目}}の[[うち]]、[[しろあり|シロアリ]]{{wp|シロアリ}}[[以外]]の[[総称]]。[[からだ|体]]は[[扁平]]で[[はば|幅]]が[[広く]]、{{xlink|楕円形|楕円形}}を[[呈する]]。[[褐色]]や[[黒褐色]]の[[種]]が[[おおい|多]]く、[[体表]]に[[光沢]]がある。{{xlink|雑食性|雑食}}{{wp|食性}}。{{xlink|熱帯多雨林|熱帯雨林}}を[[中心]]として、[[世界]]の[[湿潤]]な[[熱帯]]・[[温帯]][[域]]に広く[[分布]]する。[[約]]3[[億]]年前の[[古生代]]{{xlink|石炭紀|古生代}}{{wp|石炭紀}}に[[出現]]して[[以来]]、{{xlink|形質|形質}}を[[大して]][[かえる|変える]]ことなく[[現生]]しており、[[遺存種]]({{xlink|生きている化石|生きている化石}})の[[ひとつ|一つ]]に[[かぞえる|数え]]られる。[[人間]]との[[関係]]は、[[いみきらう|忌み嫌]]われる[[害虫]]、[[ありふれた]][[むし|虫]]、{{xlink|ペット|ペット}}、[[食用]]の虫と、[[地域]]や[[個人]]の[[認識]][[次第]]で[[おおきい|大き]]く[[ことなる|異なる]]。
# 《[[季語]]》(蜚蠊、ごきぶり、ゴキブリ) 語義3と[[おなじ|同じ]]動物を指すが、現在は[[ともかく]]、[[旧来]]は[[わるい|悪い]][[意味]]でもって[[よむ|詠む]]ものではない。[[なつ|夏]]の季語で、分類は動物。油虫の[[傍題]]。
#* {{w|2000年代}}に[[もたらす|もたら]]された{{xlink|分子系統学|分子系統学}}[[等]]の[[新]][[知見]]は、[[旧来]]のシロアリ目(等翅目)をゴキブリ目({{w|網翅目}})の[[下位]]に[[おく|置]]き、[[かまきり|カマキリ]]類をゴキブリ目から[[はずす|外]]して[[分類]]す[[べき]]ことを[[しめす|示]]した。[[それ]][[以降]]、[[現在]]のゴキブリ目は亜目に[[格下げ]]したシロアリ[[類]]を下位に置く[[説]]が[[有力]]となった(この説の[[もと|下]]では、[[近縁]]種であるゴキブリ類とカマキリ類の[[あいだ|間]]により[[ちかい|近い]]と[[判明]]したシロアリ類が[[わってはいる|割って入]]り、カマキリ類を[[そと|外]]へ[[おいだす|追い出]]したため、旧来の網翅目は[[解体]]されて[[消滅]]、[[あるいは]][[格上げ]]されて網翅上目となった)。
# 《[[罵倒語]]》(ごきぶり、ゴキブリ) [[特]]に[[不潔]]な[[人物]]や、[[容易]]に[[あきらめる|諦め]]ない[[不愉快]]で[[しつこい]]人物などに[[もちいる|用いる]]
#* [[学名]]:ゴキブリ類[[だけ]]を[[あらわす|表す]]学名は[[ない|無い]]。[[英語]]名:[[cockroach|Cockroach]]。{{xlink|標準和名|和名}}:ゴキブリ。[[漢字]][[表記]]:蜚蠊。
# 《分類学》[[[狭義]]]( <small>[[同上|同 上]]</small> ) [[語義]]1の[[うち]]、[[日本]][[在来種]][[のみ]]を[[さす|指す]]。多くは[[人家]]にも[[すみつく|棲みつ]]き、{{xlink|衛生害虫|衛生害虫}}・[[不快害虫]]として[[いみきらう|忌み嫌]]われている。そのため、[[駆除]][[業]]の[[規模]]も[[ちいさい|小さ]]くない。
# 《[[一般]]》(<small>表記に[[規定]]なし</small>) 語義1もしくは語義2に[[相当]]する[[動物]]の、分類学に[[よる#動詞・拠る|依らない]][[日本語]][[名称]]。{{w|1880年代}}[[以前]]の[[名称]]は[[ごきかぶり]]([[御器噛]]/御器嚙)で、これが[[現在]][[名]]の[[語源]]となった。[[平安時代]]には「[[あくたむし]](阿久多牟之〈[[芥虫]]〉)」「[[つのむし]](都乃牟之〈[[角虫]]〉)」と[[よぶ|呼]]ばれたが、[[江戸時代]]には[[いま|今]]も[[もちいる|用い]]られる「[[あぶらむし]]([[油虫]])」の名が[[あらわれる|現れ]]た。[[漢名]]「[[蜚蠊]]<sup>(ひれん)</sup>」は、[[慣習]][[上]]、現在でもゴキブリの漢字表記とされる。[[英語]]名の[[音写]]である[[コックローチ]]は{{xlink|昭和時代|昭和}}に[[日本語]][[化]]した。
# 《[[季語]]》(蜚蠊、ごきぶり、ゴキブリ) 語義3と[[おなじ|同じ]]動物を指すが、現在は[[ともかく]]、[[旧来]]は[[わるい|悪い]][[意味]]でもって[[よむ|詠む]]ものではない。[[なつ|夏]]の季語で、分類は動物。油虫の[[傍題]]。
#* [[関連]]季語 :{{ふりがな|油虫|あぶらむし}}。{{ふりがな|御器噛|ごきかぶり}}/御器嚙。
# 《[[罵倒語]]》(ごきぶり、ゴキブリ) [[特]]に[[不潔]]な[[人物]]や、[[容易]]に[[あきらめる|諦め]]ない[[不愉快]]で[[しつこい]]人物などに[[もちいる|用いる]]。
 
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