やすむ

日本語

発音

• (東京式) やす​む [yàsúꜜmù] (中高型 – [2])
• IPA^(?): [ja̠sɨᵝmɯ̟ᵝ]

X-SAMPA: /jasM_HmM/

• (京阪式) やすむ

動詞

やすむ【休む】

1. 活動を一時やめ、心身を楽にする。休息する。
   • 私の家は、前述のように、その頃ちきり屋と言って母が葉茶屋をいとなんでおりましたが、その母屋の娘さんの着物など母はよく縫ってあげていたものでした。裏の座敷でせっせと、一刻のやすむ暇も惜し気に、それこそ日の暮れがたまで針の手を休められない。西陽はもう傾いであたりはうすぼんやりと昏れそめても、母は気づかぬげにやはり縫い続けておられる。（上村松園 『作画について』）
2. 行くはずであった仕事や学校に行かない。
   • 正門の所で三四郎はぐあいが悪いからきょうは学校を休むと言い出した。与次郎はいっしょについて来て損をしたといわぬばかりに教室の方へ帰って行った。（夏目漱石 『三四郎』）
3. 寝る。
   • 「そう。お酒ないの？　そんな時には、お酒を飲んでやすむと、よく眠れるんですけどね」とからかうような口調でおっしゃったが、その態度には、どこやらデカダンと紙一重のなまめかしさがあった。（太宰治 『斜陽』）

活用と結合例

やす-む 動詞活用表（日本語の活用）

マ行五段活用
語幹	未然形	連用形	終止形	連体形	仮定形	命令形
やす	ま も	み ん	む	む	め	め

各活用形の基礎的な結合例

意味	語形	結合
否定	やすまない	未然形 + ない
意志・勧誘	やすもう	未然形音便 + う
丁寧	やすみます	連用形 + ます
過去・完了・状態	やすんだ	連用形音便 + だ
言い切り	やすむ	終止形のみ
名詞化	やすむこと	連体形 + こと
仮定条件	やすめば	仮定形 + ば
命令	やすめ	命令形のみ

翻訳

1. 休息

• アラビア語: استراح‎ ^(ar)
• イタリア語: riposarsi ^(it), riposare ^(it)
• イド語: repozar ^(io)
• スウェーデン語: vila ^(sv)
• スペイン語: descansar ^(es), reposar ^(es)
• スロヴァキア語: odpočívať ^(sk)
• スロヴェニア語: počivati ^(sl)
• 中国語: 休息 ^(zh)
• 朝鮮語: 쉬다 ^(ko) (swida)
• デンマーク語: rusten ^(da)
• ドイツ語: ruhen ^(de)
• ハンガリー語: pihen ^(hu)
• フィンランド語: levätä ^(fi), levähtää ^(fi)
• フランス語: se reposer ^(fr)
• ポルトガル語: descansar ^(pt)
• ロシア語: отдыхать ^(ru) (otdyxatʹ) (未完了相), отдохнуть ^(ru) (otdoxnutʹ) (完了相)

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古典日本語

発音

四段活用

三拍動詞二類^(?)

• 連体形

  (平安時代)やすむ

  (南北朝時代)や​すむ

  (室町時代)や​すむ

  (江戸時代)や​すむ

動詞

やすむ【休む】

1. 休息する。
2. 寝（ね）る。横（よこ）になる。
3. 心身が安（やす）らかになる。

活用

やす-む 動詞活用表（日本語の活用）

マ行四段活用
語幹	未然形	連用形	終止形	連体形	已然形	命令形
やす	ま	み	む	む	め	め

やすむ【休む】

1. 休息させる。
2. 安らかにする。楽にさせる。

活用

やす-む 動詞活用表（日本語の活用）

マ行下二段活用
語幹	未然形	連用形	終止形	連体形	已然形	命令形
やす	め	め	む	むる	むれ	めよ

諸言語への影響

• 現代日本語: やすむ、やすめる