古典日本語 編集

動詞 編集

る、る】

  1. 滞在する。
  2. じっとしている。
  3. すわる。
    • 「居眠り」は「座ったまま眠ること」、「居ながらにして」は「座ったままで」、「居ても立ってもをられず」は「座っていても立っていても落ち着かない」が元来の意味。
    • 怪しがりて、寄りて見るに、筒の中光りたり。それを見れば、三寸ばかりなる人、いとうつくしうてゐたり竹取物語
      不思議に思って、近寄ってみてみると、筒の中が光っていた。それを見ると、3寸ほどの人が、大変かわいらしく座っていた。
  4. くらい

活用 編集

ゐる 動詞活用表日本語の活用
ワ行上一段活用
語幹 未然形 連用形 終止形 連体形 已然形 命令形
(語幹無し) ゐる ゐる ゐれ ゐよ

発音 編集

二拍動詞一類

平安時代 編集
↗うぃる
南北朝時代以降 編集
↗いる

諸言語への影響 編集

動詞:率る/将る 編集

る/る】

  1. ともなう。
    • 草枕旅には妻はたれども匣(くしげ)の内の珠をこそ思へ (万葉集 04/0635)
      旅に妻を連れてきてはいるけれど、私は匣の中の珠こそを大事に思っているのですよ。
  2. 持参する。
  3. (軍隊や組織を)率いる
ゐる 動詞活用表日本語の活用
ワ行上一段活用
語幹 未然形 連用形 終止形 連体形 已然形 命令形
(語幹無し) ゐる ゐる ゐれ ゐよ