漢字 編集

字源 編集

 

 

 
金文

小篆

流伝の古文字
西周

説文
(漢)
《六書通》
(明)
  1. 朱駿声 『説文通訓定声』 1870年、巻十一35頁。
  2. 葉玉森 「説契」 『学衡』第31期 1924年、2頁。
  3. 于省吾主編 『甲骨文字詁林』 中華書局、1996年、2133頁。
  4. 張世超、孫凌安、金国泰、馬如森 『金文形義通解』 中文出版社、1996年、655-657頁。
  5. 季旭昇撰 『説文新証』 芸文印書館、2014年、212-213頁。
    林志強等評注 『《文源》評注』 中国社会科学出版社、2017年、274-275頁。

関連字 編集

」を音符とする形声文字 (諧声域=*PE)
幫母 滂母 並母
一等 平声 齊韻 𥏠 𠜱
上声 薺韻
(迥韻:
𦸣
去声 霽韻
入声 錫韻
(先韻:
幫母 滂母 並母
二等 平声 佳韻 - - 𥱼
(𣅜韻:
上声 蟹韻 -
(馬韻:
(耿韻:
去声 卦韻 𪐄
入声 麥韻
幫母 滂母 並母
三等A 平声 支韻 𩔹𢃍 𩫫𧓎
上声 紙韻 𢔌𪐄𦸣𠬈𢳋
(旨韻:
去声 寘韻 (至韻:𦸣
入声 昔韻 𣮐
(質韻:
幫母 滂母 並母
三等B 平声 支韻
上声 紙韻
去声 寘韻
入声 陌韻 - -

意義 編集

  1. (汎用的に)ひくい
  2. 態度がひくい。遜ったり、媚び諂ったりする。
  3. いやしい身分がひくい。
  4. いやしい道徳品格がひくい。
  5. ひくめるいやしめる
  • 類義字:
  • 対義字:

用法 編集

『卑』は、「位置がひくい」「位置をさげる」という意味では使用できるが、「数値がひくい」「数値をさげる」という意味では使用できない。、「数値がひくい」「数値をさげる」という意味では、『』を使用する。

  • × 温 → ○
  • × 気圧 → ○ 気圧
  • × 水準 → ○ 水準

日本語 編集

発音(?) 編集

形容動詞 編集

()

  1. (電気化学) ある電極電極電位が相手となる電極や基準となる電位よりも低いさま。
    • 2006年、経済産業省製造産業局「マグネシウム産業戦略」[1]
      最も電位的に卑な実用金属であることから、表面腐食への対応として、化成処理、陽極酸化処理、塗装処理等の最適条件の確定とデータベースの整備が急務である。
    • 2020年、国土交通省海事局「浮体式洋上風力発電施設技術基準安全ガイドライン」[2]
      鋼材より卑な自然電位を持つ金属を犠牲陽極として使う。一般に船体外板など外部区画にはアルミ陽極が、バラストタンクなど内部区画には亜鉛陽極が使われる。

活用 編集

熟語 編集

中国語 編集

*

熟語 編集

朝鮮語 編集

*

熟語 編集

ベトナム語 編集

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コード等 編集

編集

  1. 経済産業省製造産業局『非鉄金属産業戦略』「マグネシウム産業戦略」(経済産業省ホームページ)政府標準利用規約(第2.0版)公開 https://www.meti.go.jp/policy/nonferrous_metal/strategy/magnesium01.pdf 2020年11月18日参照。
  2. 国土交通省海事局『浮体式洋上風力発電施設技術基準安全ガイドライン』令和2年3月 p. 134(国土交通省ホームページ)政府標準利用規約(第2.0版)公開 https://www.mlit.go.jp/common/001331376.pdf 2020年11月17日参照。